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「キリヒト」が奥田民生のPVを作った映像作家とコラボ9年ぶり通算4枚目となるニューアルバム『Question』をリリースしたKIRIHITO(キリヒト)。
1994年結成され、ギターをかき鳴らしながら足でカシオ・トーンを弾き歌う竹久圏と、スタンディング・スタイルでドラムを叩く早川俊介という、アクロバティックでありながらポップでダンサブル、キテレツかつ凶暴なデュオである。

二人に新作のレコーディングとKIRIHITOの現在について話を訊いた。
6月15日(月)には渋谷アップリンク・ファクトリーで映像上映とアコースティック・ミニライブが開催される。

“ユルミ”の部分を用意していたレコーディング

── 今回のレコーディングはどのように進んでいったのですか?
竹久圏(以下、竹久):ウッチー(内田直之:DRY&HEAVY、LITTLE TEMPO 、FLYING RHYTHMSのメンバーでもあり、レゲエ・ダブのミックスを中心に幅広く仕事をするミックス・エンジニア)とレコーディングをやれたらいいなあというのは2~3年前から考えていたんです。
自分がFLYING RHYTHMSに参加したり、自分が参加している他のバンドで昔からの知り合いでもあるし、やっぱりとても信頼しているので。
まずウッチーと一緒に作るという所を含めてスタートしています。

今回レコーディングした曲は、まったく新しい曲もあれば、ライブで演奏していた曲もあります。
新しい曲は、レコーディング前に途中まで作っておいて、スタジオでレコーディングしつつアイデアが出たらその場で膨らませたりしようと。
どうなるかわかんないみたいな部分を残しといた方が、ウッチーからのアイデアも入れたいし、自分達もその場で気づく事があると思って。そういう“ユルミ”の部分というのを最初から考えて曲を用意してました。
こんな着地が出来たらいいなみたいな漠然としたものはあったけど、きっちり設計図どおりみたいなのは全然なくて。
計画どおりとかそういうのが面白いと思わないし。
早川俊介(以下、早川):スネアの音の録音の仕方にしても、内田さんはもっと固い感じの今風の音にするかと思ったけど、それがすごく生っぽい感じの音になっていたのが意外だった。
独特の生々しいタッチが出てて気に入っています。

── 今回ゲストとしてCool Wise Menの浜田光風さんがトランペットとして参加していますが、その経緯は?
竹久:以前サックスの人と一緒に曲を作った事があったんです。
それは2人以外のもうひとつの要素があると成り立つ曲で、今回は是非レコーディングしたいと思っていました。
でも今回はサックスの方の都合もあって参加できなくて。
でもサックスではなく、なんかトランペットがいいなって漠然と思ったんですよね(笑)。
で、トランペットといえば、浜田君しかいないと思ったんです。
浜田君はCool Wise Menというスカのバンドで演奏しているんです。
ミックスの内田君もそのバンドのPAをやっていて、彼をよく知っているだけに、最初はイメージできないみたいだったけど、いざ吹いたら「もう浜ちゃんしかいないね」位の雰囲気になったんです。
それで出来たのが7曲目の「desco」。
早川:レコーディングの時に、あんだけ長くソロは吹いた事が無いって言ってました。
普段はスカバンドだからパートとかフレーズが決まっているからね。
竹久:今回はセッションしてみたい人達も何人かいて試したけど、あまりフィットしなかったんです。
でも「desco」に浜田君がうまくはまって、結果的には浜田君には別の曲も部分的に吹いてもらったりしました。
今回のアルバムのいい色合いになったと思います。

ついでに言っておくと「desco」のヴォーカルの処理については、中原(昌也)君にTalker(シンセ・トーキング・モジュレーター:ダースベーダーみたいな声を作れる)を借りました。
どうしても使いたかったので彼の家まで行ってわざわざ借りてきて歌いました。
曲のイメージは、トランペットを部屋の中でうるさく吹いている人がいて、それに対して誰かが怒っているというイメージだったんです(笑)。
ちょっとふざけた感じ、スネークマンショー的な世界がイメージにはあったんですけど。
その怒った声のイメージにTalkerをどうしても使いたかったんです。
── 今回のアルバムにエンハンスド収録された映像は奥田民生のPVや、YukiのPVのキャラクター・デザインも手がけているMizuhiro Savini(desco.tv)さんという事なんですが…
竹久:彼との付き合いは古くて、中学校の時に初めてバンドを組んだ時のベーシストなんです。
そのバンドの活動中にコブちゃん(早川)と知り合った。KIRIHITOの1stのジャケットデザインも彼にやってもらったんです。
現在は映像の仕事をしているんですが、久しぶりに会って、初心に返ってまた一緒にやりたくなって、久しぶりに声をかけました。
早川:「Sai-bo」のPVは曲を聴いてもらって、まず絵コンテを書いてもらった。
それが既に面白かったんです。それに2人の意見を言って直しながら進めました。
「Shinjuku Mix」はオリジナルミュージックビデオなんですけど、新宿でロケをしたものを素材に色々いじってコラージュぽっく作ってもらいました。
ロケにしても映像処理にしてもなんだかリズミカルでユーモアがあってとても気に入っています。
竹久:今回のアルバムは音はもちろん、映像・写真・デザインとトータルに楽しんで欲しいですね。
ハードでポップでしかもバカバカしくて。KIRIHITOらしい感じを楽しんでもらいたいです。
ジャケット写真とバックに煙をいれた写真はヒムロイサム君。
都内某所で1日かけて撮影したんですけど、顔に思いっきりペイントして撮影も大変だったけどメイクを落とすのも大変でした(笑)。
ぜんぜん落ちなくて。
ジャケットデザインもヒムロ君と考えたんですけど、最近LEGO(レゴブロック)の小さいヤツを売っていて、それをヒントにして考えました。
ジャケットに使っているイラストは昔を思い出してMizuhiro Savini(desco.tv)に書いてもらってます。
── 前作から9年間空いたのはなぜなんですか?
竹久:もともとKIRIHITOはアルバムを定期的に作っていくっていう様なバンドではないんです。
曲は作ってライブもコンスタントにやっていた。ただアルバムを作るタイミングとか時期がなかったんです。
どうしてもアルバムを作ろうという所までに至らなかった。
結局、今回のアルバムは構想9年と言えるんじゃないかと思っています。
── KIRIHITO以外にそれぞれ別の音楽活動もしている二人ですが、9年間の間それぞれの活動はKIRIHITOにどんな影響があった?
竹久:GROUP、younGSounds、UMI NO YEAH!! で活動していて、ゲストとしてFLYING RHYTHMSに参加したりしたけど、結局それぞれの中で、どういう風にすれば、面白い事が出来るんだろうとか、セッションに誘われたりしたら、どう自分が機能したらより面白くなるんだろうって考える事が好きだし楽しい。
そういう中でアイデアが成り立ってバンドサウンドになった時、その経験が刺激になって、コブちゃんと2人でスタジオに入った時、他で吸収したもの・新しいアイデアやセンスで、新しいKIRIHITOがまた出来るみたいな事がある。
新しいアイデアやセンスの引き出しが増えるみたいな。
それが今回のアルバムにもとても影響しているんではないかなあと思います。
早川:俺の場合、今はGAKIDEKA、高品格をやっているけど9年間ずっとやっていた訳ではなくて、30代は音楽活動はKIRIHITOだけで満足していて日常生活の方が刺激があったんです。
仕事(20000V,新大久保アースダムのライブハウス業務)や、親との関係や自分の家庭。
そういう事が大きく音楽に影響した時期だった。
そういう事を経て40歳を過ぎてからKIRIHITO以外の音楽活動に加速が付きだしたんです。
実は他の人とやるという事にあまり必要性を感じていなかったけれどもある日、カバーのバンドで歌う機会があってその時ドラマーではない別の見方でバンドが出来ると思ったんです。

それと一昨年自転車で転んで腕を骨折した時、ライブをやる為に「ハンドソニック」(デジタル・ハンド・パーカッション)という新しい機材を買ったんです。
骨折した腕が上がんなかったからスネアは叩けないけど、これなら手の動きが小さくても叩ける。
思わぬ所で新しい道具が増えて、それが新鮮で面白かった。それによって自分の創作意欲がすごく刺激されて、 KIRIHITO以外のバンドを始めた。
不得意と感じていた曲作りも始めて、今では時間が足りない位だと感じています。
即興演奏でもなんでもやりたいと思っていて不特定の人とセッションしたりソロで演奏したり、最近はロックンロールバンドやブルースバンドでジャンベを叩いたり、ピンでボーカルやったり、個人的にはもっともっとライブもレコーディングもしたい位で…。
だからこの9年は創作意欲が加速して高まった9年なんです。KIRIHITOに対しても、 KIRIHITO以外でも。

── KIRIHITOと他のプロジェクトとの違いは?
竹久:やっぱり2人だけだから、トリオであるとかもちろん大人数のバンドとは圧倒的に違うと思います。
1人が違う事をやったら、もう1人の対応が即興で変わっていくのがわかりやすい。
そういう所に面白みがあるし、難しさみたいなのもある。
そこに折り合いを付けて行く中で、ああこういうアイデアがあったとか、今回のアルバムタイトル『Question』じゃないけど、どうすれば曲が成り立つか?って言う事を常に考えながら曲を作っています。
お互いに他でバンドやったりしてなんでもいいから、こういう風に考えればKIRIHITOにも使えるなっていうアイデアを探している。
この「曲作りのナゾ=アイデア」がちょっと解けるかもしれないっていつも考えている事が癖になっている。
そういう事を常に考えながらやっている KIRIHITOは他のバンドとは違うかもしれない。

抽象的な表現だけど、三角形はすごくバランスのとれている図形だと思っていて、例えばKIRIHITOは2人なので既に2点が存在して、もうひとつの架空の点を2人がイメージしていると。
イメージして成り立った時にサウンドが成り立つと、KIRIHITOでやる時はいつもそういう風に考えて曲を作ったりライブで演奏しています。
早川:素晴らしい!
そうだね。
しかもイメージした以上の事が出来上がる時もある。
竹久:ほんとにびっくりする時がある。
2人だけなんだから。
早川:基本にあるのは、やっぱり何かしらの想像力とかチャレンジ精神みたいなものかもしれないし、やっぱりそういうものが表現だと思っているから。
それが根底にあるからやっているんだと思います。
── 最後に、結成から15年以上になりますが、その15年をどう感じますか?
竹久:最近はあんまり長くやっているバンドに思われたくないんです。
あんまりそういう事は関係ないんじゃないかと思ってしまう。
まあいいんですけどね。
早川:長くやって歳もとってきているけど、最近44歳になった俺のテーマがあるんですよ。
「老いて益々盛ん」これしかない(笑)!!

若い頃格好良くても今は何だこりゃという人もいるのでそうなりたく無いなと…、個人的には年輪を重ねて円熟味とか凄みを感じる人に格好良さを感じるので。




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