松たか子の「はとこ」美友が女優デビュー

女優の松たか子（３１）、歌舞伎俳優の市川海老蔵（３０）の「はとこ」が女優デビューする。
高校２年の美友（みゆ、１７）で、２６日から東京都墨田区の「シアターＸ（かい）」で上演される舞台「ＩＭＡＧＩＮＥ（イマジン）９・１１」に出演。
松らの活躍を見て幼少時から演技に興味を持っていたそうで「将来は松さんのように演技も歌もできる女優になりたい」と夢見ている。

七代目松本幸四郎を曾祖父に、名だたる歌舞伎俳優らとＤＮＡを共有する美友。
力強い目元と、凛（りん）とした立ち居振る舞いは、持って生まれたものだ。

「小さいときに松さんのドラマや歌舞伎を見て、舞台に立ちたいと思うようになった」

という。

一族の法事などでは、現幸四郎一家と同席。
松のコンサートでは楽屋を訪ね、女優への夢を伝えたこともある。
めぐってきたチャンスに「本当にうれしい。懸命に演じます」と、都内の稽古場で目を輝かせた。

小学生のころから「モーニング娘。」が所属する事務所「アップフロント」のタレント養成所へ通った。
高校も授業に芸事がある学校を選択。
ヒップホップ、バレエ、演技、歌、殺陣をみっちり勉強し、来るべき日に備えてきた。

「…９・１１」は、２００１年の米中枢同時テロ直後の混乱期に、米から日本に骨髄液を空輸した実話を基に、日米の骨髄バンク職員の奮闘を描く作品。
美友は米側のボランティア職員を演じる。
美友の母と製作関係者が知り合いで、美友の存在を知った演出家のＨ・Ｔ・ＩＳＳＵＩ氏が興味を持って面接。
芝居への情熱や意気込みを感じたＩＳＳＵＩ氏は即キャスティングした。
松や海老蔵のはとことは「言わなかったので、知らなかった」という。

５歳の時、血小板が通常の３０分の１しかない「特発性血小板減少性紫斑症」という難病を発症。
日常生活に支障はないが、検査のため骨髄を採取したこともあるという。「私の病気と関係のある題材でデビューできるのも何かの縁ですね」と話す美友。
「マルチに活躍したい」と目を輝かせた。


◆美友（みゆ）本名佐野美友。１９９１年（平３）８月２日、東京都生まれ。英検３級。書道毛筆７段、硬筆７段と達筆。得意な学科は音楽と英語。趣味はプリクラ撮影とカラオケ。「松田聖子さんと中森明菜さんをよく歌う」。１メートル５６。血液型Ｏ。