ためしてガッテン骨折…ＮＨＫ番組で女性転倒事故

ＮＨＫ「ためしてガッテン」（水曜午後８時）の予備実験中に、エキストラとして参加の６０歳代女性が転倒し、左手首を骨折していたことが７日、分かった。
女性は全治６週間。
現在もギプスをして自宅療養しながら通院中。

番組は実験シーンをＣＧなどにして予定通り２９日に放送する。

事故は３月１５日に起きた。
テーマは「高齢者の転倒予防」で、６０歳代のエキストラ４人の倒れるときの動作をマルチカメラで撮影する予定だったという。
女性らはヘルメット姿、ひじとひざにプロテクターをつけ、整形外科医も立ち会っていた。

実験内容は、スタジオ内に縦横４メートル深さ１・２メートルの箱を設置。
中に発泡スチロールなどの緩衝材を敷き詰め、中央に渡したウレタン製の足場の上で転倒してもらった。
スタッフら数人が事前にテストして衝撃がないことを確認したという。

だが、女性が予備実験終了後、手が痛いと訴え、骨折の疑いがあることから病院へ直行。
収録はそのまま中止となった。
立ち会いの整形外科医は「どういう状態で骨折したのか分からない」と話しているという。

半月間も公表しなかったことについてＮＨＫは「女性の強い希望による」としている。
また「事故はすべてＮＨＫの責任であり、事故を検証し、２度とこのようなことを起こさないように努めたい」とコメント。
女性の治療費などは同局が全額負担する。